プロフィール 【指揮】ペーター・シュナイダー
Conductor : Peter Schneider
ウィーン生まれ。 8 歳からウィーン少年合唱団員として世界各地で公演。ザルツブルクとハイデルベルクでコレペティートルやカペルマイスターとして経験を積んだ後、ライン・ド イツ・オペラの専属指揮者となり、在任10年間でほぼ全てのオペラレパートリーを習得。1987年よりブレーメンの音楽総監督。81年の『さまよえるオラ ンダ人』以降、定期的にバイロイト音楽祭で指揮。特にショルティの代役として振った『ニーベルングの指環(全4作品)』で世界的な注目を集めた。85年マ ンハイム州立劇場オペラ兼音楽総監督。1993/1994シーズンよりバイエルン州立歌劇場ならびに州立管弦楽団の首席指揮者を務め、現在も首席客演指揮 者を務める。95年に『魔笛』でメトロポリタン歌劇場に初登場。現在もウィーン国立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場などに定期的に登 場。最近では2009 年に東京フィルハーモニー交響楽団に客演。今後の主な予定として、11年にウィーン国立歌劇場で『さまよえるオランダ人』『サロメ』『ニーベルングの指 環』、バイロイト音楽祭で『トリスタンとイゾルデ』、12年にもバイロイト音楽祭で『トリスタンとイゾルデ』などがある。新国立劇場には07年『ばらの騎 士』以来の登場となる。


【演出】マティアス・フォン・シュテークマン
Production : Matthias von Stegmann
ミュ ンヘン生まれ。テレビや映画の翻訳、台本、演出家、俳優として活動を開始。1991年よりバイロイト音楽祭に参加、以来第一演出助手を務める。2002年 英国ロイヤルオペラ『ヴォツェック』、04年『ニーベルングの指環』(共にK.ウォーナー演出)でも演出補として参加するなど、多くの演出家の信頼を得て いる。03年メトロポリタン歌劇場『後宮からの逃走』では太守セリム役で出演。自ら音楽劇の執筆、演出も手掛けている。新国立劇場では開場記念公演『ロー エングリン』でW.ワーグナーの演出助手を務めて以来、『アラベッラ』『魔笛』『サロメ』『ドン・ジョヴァンニ』『フィガロの結婚』『ニーベルングの指 環』に参加。07年2月には『さまよえるオランダ人』で本格的オペラ演出デビューを果たし、08年は『魔弾の射手』演出を手がける。また、04年こどもの ためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』を台本・演出を担当、大絶賛を博しウィーン国立歌劇場特設劇場、チューリッヒ歌劇場でも上演された。 2011/2012シーズンは07 年に手がけた『さまよえるオランダ人』も上演される。ヨーロッパ各地での近年の演出作品には、09年ハンガリー国立歌劇場『シチリア島の夕べの祈り』、 10年ウラル・オペラ『ドン・ジョヴァンニ』、ウィーン国立歌劇場『点子ちゃんとアントン』、11年グラーツ楽友協会『婚約手形』、ウィーン・クロスター ノイブルク・オペラ・フェスティバル『フィガロの結婚』などがある。ワーグナー生誕200周年記念の2013年には、バイロイトでティーレマン指揮『リエ ンツィ』を演出する予定である。



【ハインリヒ国王】ギュンター・グロイスベック
Heinrich der Vogler : Günther Groissböck
オー ストリアのヴァイトホーフェン生まれ。ウィーン音楽大学で声楽を学ぶ。ウィーン室内オペラで、ペリの『エウリディーチェ』プルートを歌ってオペラデ ビュー。2002/2003シーズンにウィーン国立歌劇場の専属歌手として、『フィデリオ』ドン・フェルナンドなどを歌う。その後、チューリッヒ歌劇場と 契約して幅広いレパートリーを身につける。メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座、 ザルツブルク音楽祭、ウィーン祝祭週間などに登場。2011年にはバイロイト音楽祭にデビュー。『魔笛』ザラストロ、『皇帝ティトゥスの慈悲』プブリオ、 『マクベス』バンクォー、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ラインの黄金』ファーフナー、『ワルキューレ』フンディング、『ローエングリン』ハインリヒ国 王、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』夜警などのレパートリーを持つ。新国立劇場には09年『チェネレントラ』アリドーロで初登場。


【ローエングリン】クラウス・フロリアン・フォークト
Lohengrin : Klaus Florian Vogt
ド イツのハイデ生まれ。ホルンを学び、ハンブルク・フィルの第一ホルン奏者として活躍する傍らリューベック音楽大学で声楽を学び、1997/1998シーズ ンよりフレンスブルク歌劇場と、1998年よりザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)と契約。2003年よりフリー。06年に『ローエング リン』タイトルロールでメトロポリタン歌劇場にデビュー。07年にバイロイト音楽祭に『ニュルンベルクのマイスタージンガー』シュトルツィングでデビュー (カタリーナ・ワーグナー演出)。08年にはウィーン国立歌劇場に初登場し、『さまよえるオランダ人』エリック、『ローエングリン』、『死の都』パウルを 歌う。ほかにもミラノ・スカラ座、ハンブルク、ケルン、ブリュッセル、アムステルダム、ジュネーヴ、ミュンヘン、東京などで活躍。ワーグナーのほか、『魔 笛』タミーノ、『フィデリオ』フロレスタン、『アラベッラ』マッテオ、『影のない女』皇帝、『ルサルカ』王子など幅広いレパートリーを持つ。今後も、11 年にパリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、ドレスデンとベルリンで『トスカ』カヴァラドッシのロールデビュー、12年にベルリン・ドイツ・オペラ、ミュン ヘンなど数年先まで引く手あまたである。新国立劇場には05年『ホフマン物語』以来、待望の再登場となる。


【エルザ・フォン・ブラバント】リカルダ・メルベート
Elsa von Brabant : Ricarda Merbeth
ド イツのケムニッツ生まれ。ライプツィヒのメンデルスゾーン音楽大学で学ぶ。ドイツ国内の劇場で経験を積んだ後、1999年よりウィーン国立歌劇場と契約、 『フィデリオ』マルツェリーネで初登場。2000年バイロイト音楽祭に『ニーベルングの指環』フライア、ゲルヒルデ、ヘルムヴィーゲ、グートルーネでデ ビュー。その後も02年より『タンホイザー』エリーザベトで出演を重ねる。ほかにもバイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座、ト リノ、東京など世界各地で活躍。『魔笛』パミーナ、『フィガロの結婚』伯爵夫人、『ローエングリン』エルザ、『サロメ』タイトルロール、『影のない女』皇 后、『イエヌーファ』タイトルロールなどのレパートリーを持つ。今後の予定としては、パリ・バスチーユ・オペラで『ナクソス島のアリアドネ』、ウィーン国 立歌劇場、アムステルダムとマドリッドで『エレクトラ』、トリノで『フィデリオ』レオノーレなどがある。新国立劇場には06 年『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ、07年『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』エリーザベトに出演している。


【フリードリヒ・フォン・テルラムント】ゲルト・グロホフスキー
Friedrich von Telramund : Gerd Grochowski
ド イツ出身。これまでにバイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、フランクフルト歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラ、 モネ劇場、マドリッドのレアル劇場、ウィーン祝祭週間、エクサンプロヴァンス音楽祭など世界各地に出演。『フィデリオ』ドン・ピツァロ、『トスカ』スカル ピア、『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール、『ローエングリン』テルラムント、『パルジファル』アンフォルタスとクリングゾール、『神々の黄昏』グン ター、『エレクトラ』オレスト、『ナクソス島のアリアドネ』音楽教師、『ルル』シェーン博士と切り裂きジャック、『ピーター・グライムズ』バルスロードな ど幅広いレパートリーを持つ。2010年末シャルル・デュトワ指揮、NHK交響楽団との共演でブリテンの戦争レクイエムに出演。11年の東京・春・音楽祭 で『ローエングリン』テルラムントを歌う。新国立劇場初登場。


【オルトルート】スサネ・レースマーク
Ortrud : Susanne Resmark
ス ウェーデン出身。コペンハーゲンのデンマーク王立歌劇場のアンサンブルメンバー。ほかにもベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、サンフランシ スコ・オペラ、ザルツブルク音楽祭などに出演。『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナ、『ドン・カルロ』エボリ公女、『仮面舞踏会』ウルリカ、『アイー ダ』アムネリス、『ローエングリン』オルトルート、『ラインの黄金』と『ワルキューレ』フリッカ、『ジークフリート』エルダ、『タンホイザー』ヴェーヌ ス、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ルサルカ』魔法使い、『影のない女』乳母、『サロメ』ヘロディアス、『エレクトラ』クリテムネストラなど幅 広いレパートリーを持つ。近々ロッシーニ『オリー伯爵』ラゴンドでメトロポリタン歌劇場、2011年春にはミラノ・スカラ座にそれぞれデビュー予定。新国 立劇場初登場。